保護者の方とお話をする中で、私(や同業者)の中では常識のようなことでも、みなさんにとっては新鮮なことなんだな〜と思うことが色々あります。
そんなことを記事にできたらいいな〜、と常々思っています。
ある子どもが、ピアノをものすごく上手に弾けていたとして、「その子が5年後、10年後にピアノを嫌いにならずに弾き続けられるか?」を判断できる基準は何でしょうか?
それは、
「自分で楽譜を読んで(音やリズムを理解して)弾けているか」
です。
自分で読譜できている子は、新しい曲に挑戦することを嫌がらないので、どんどん挑戦して、上達して、楽しくなっていきます。
反対に、読譜できない子は、新しい曲や、聴いたことのない曲を弾きたがらないので、あまり上達せず、しまいには嫌いになってしまいます。
自分で音を読んで、リズムを理解して、弾けているかどうか、についてですが、一番簡単に見分ける方法は、子どもに階名唱(ドレミで歌うこと)をさせてみることです。両手奏の場合は、メロディーのみ、または伴奏のみ階名で歌わせてもOKです。これができない場合は、ほぼ、自分で理解して弾けていません。では、音を読めていないのに弾ける、というのはなぜ起こるのでしょうか?
それは、発表会のために!コンクールのために!と、先生や親が手取り足取り譜読みに付き合って、最悪の場合は先生や親が「ドレミ〜」と歌いながら教えているからです。
こうしていくと、本番の演奏は仕上がるかもしれませんが、後には何も残りません。親がお手本演奏を聴かせながら、子どもの譜読みにつきあうのも最悪です。(毒舌ですみません・・・)毒舌ついでに言うと、子どもが間違えた時「そこはドじゃなくてレでしょ!」と音を教えるのも最悪です。
こういう練習を積み上げていって残るのは、「猿真似の」演奏です。(私は「猿回し」とも言っています^^)
先日、ゆめタウンくだまつの屋内広場で、猿回しショーをやっているところに偶然通りかかりました。ものすごく優秀な猿で、人間の指示に完璧に従っていました。
あんな優秀な猿なら、教えこめば、ピアノ演奏もできると思います。(今まで誰もやったことないんですかね?)
・・・とこんなことを考えながら見ていると気分が悪くなってきて(笑)、その場を立ち去ったのですが・・・(^^)
私が声を大にして言いたいのは、我が子を猿回しの猿にしたいですか?ということです。
その本番だけ、発表会だけ、コンクールだけ、1回きりの演奏をものすごく上手に仕上げるのは簡単です。上手な大人の真似をさせれば良いのです。が、そこには本番の後には何も残りません。
どんなに小さな子どもでも、一人で譜読みして弾けるように、根気強く付き合うことが、本当に大事です。
さて、おすすめの声かけ方法は・・・(初めからこれを書けばいいのに、前置きが長くてすみません)
音を間違えていた場合は、
「この小節の中で間違えていた音があるよ」
「この音をドと弾いていたけど、本当は何かな?」
リズムを間違えていた場合は、
「この小節の中でリズムがおかしいところがあったよ」
または、楽譜を書ける人なら、その子が弾いていたリズムを該当の楽譜の上に書き込み、
「今、〜〜ちゃんが弾いたのはこのリズムだね。楽譜通りにするにはどうすればいい?」
と問いかけることです(^^)
「それはドじゃなくてレでしょ!」「そこのリズムは、タンタタじゃなくてタタタンでしょ!」と言えばすぐに正しく弾けるようになるところが、この方法だと倍以上の時間がかかります(^^)
でも、その時間をかけることが、本当に大事で、自分で、「あ!ほんとだ!間違ってた!」と気づいて、直せることが一番大事です。
あと、忘れていましたが、もっと高度な猿真似もあります。
読譜はできていて、きっちり弾けている子に、表現方法を猿真似させる演奏です。
これはぱっと聴いた(見た)だけでは判断しづらいのですが、ある程度の耳を持っている人なら、「これは猿真似」「これは自分の中から出てきた表現」と分かります。
理由も説明されず、「ここはこう弾くのよ!」と教えられ続けてきた子は、自分で「なぜそう弾くのか」を考えることができないので、いつまでも先生が「ここはこう弾くの!」と言ってくれるのを待つようになります。これはとっても不幸です・・・
表現方法の猿真似は、素人の耳では判断できないので、こっちの方が放置されやすいのでは・・・と個人的には思っていますが、長くなるのでこの話はまた別の日に!
そんなことを記事にできたらいいな〜、と常々思っています。
ある子どもが、ピアノをものすごく上手に弾けていたとして、「その子が5年後、10年後にピアノを嫌いにならずに弾き続けられるか?」を判断できる基準は何でしょうか?
それは、
「自分で楽譜を読んで(音やリズムを理解して)弾けているか」
です。
自分で読譜できている子は、新しい曲に挑戦することを嫌がらないので、どんどん挑戦して、上達して、楽しくなっていきます。
反対に、読譜できない子は、新しい曲や、聴いたことのない曲を弾きたがらないので、あまり上達せず、しまいには嫌いになってしまいます。
自分で音を読んで、リズムを理解して、弾けているかどうか、についてですが、一番簡単に見分ける方法は、子どもに階名唱(ドレミで歌うこと)をさせてみることです。両手奏の場合は、メロディーのみ、または伴奏のみ階名で歌わせてもOKです。これができない場合は、ほぼ、自分で理解して弾けていません。では、音を読めていないのに弾ける、というのはなぜ起こるのでしょうか?
それは、発表会のために!コンクールのために!と、先生や親が手取り足取り譜読みに付き合って、最悪の場合は先生や親が「ドレミ〜」と歌いながら教えているからです。
こうしていくと、本番の演奏は仕上がるかもしれませんが、後には何も残りません。親がお手本演奏を聴かせながら、子どもの譜読みにつきあうのも最悪です。(毒舌ですみません・・・)毒舌ついでに言うと、子どもが間違えた時「そこはドじゃなくてレでしょ!」と音を教えるのも最悪です。
こういう練習を積み上げていって残るのは、「猿真似の」演奏です。(私は「猿回し」とも言っています^^)
先日、ゆめタウンくだまつの屋内広場で、猿回しショーをやっているところに偶然通りかかりました。ものすごく優秀な猿で、人間の指示に完璧に従っていました。
あんな優秀な猿なら、教えこめば、ピアノ演奏もできると思います。(今まで誰もやったことないんですかね?)
・・・とこんなことを考えながら見ていると気分が悪くなってきて(笑)、その場を立ち去ったのですが・・・(^^)
私が声を大にして言いたいのは、我が子を猿回しの猿にしたいですか?ということです。
その本番だけ、発表会だけ、コンクールだけ、1回きりの演奏をものすごく上手に仕上げるのは簡単です。上手な大人の真似をさせれば良いのです。が、そこには本番の後には何も残りません。
どんなに小さな子どもでも、一人で譜読みして弾けるように、根気強く付き合うことが、本当に大事です。
さて、おすすめの声かけ方法は・・・(初めからこれを書けばいいのに、前置きが長くてすみません)
音を間違えていた場合は、
「この小節の中で間違えていた音があるよ」
「この音をドと弾いていたけど、本当は何かな?」
リズムを間違えていた場合は、
「この小節の中でリズムがおかしいところがあったよ」
または、楽譜を書ける人なら、その子が弾いていたリズムを該当の楽譜の上に書き込み、
「今、〜〜ちゃんが弾いたのはこのリズムだね。楽譜通りにするにはどうすればいい?」
と問いかけることです(^^)
「それはドじゃなくてレでしょ!」「そこのリズムは、タンタタじゃなくてタタタンでしょ!」と言えばすぐに正しく弾けるようになるところが、この方法だと倍以上の時間がかかります(^^)
でも、その時間をかけることが、本当に大事で、自分で、「あ!ほんとだ!間違ってた!」と気づいて、直せることが一番大事です。
あと、忘れていましたが、もっと高度な猿真似もあります。
読譜はできていて、きっちり弾けている子に、表現方法を猿真似させる演奏です。
これはぱっと聴いた(見た)だけでは判断しづらいのですが、ある程度の耳を持っている人なら、「これは猿真似」「これは自分の中から出てきた表現」と分かります。
理由も説明されず、「ここはこう弾くのよ!」と教えられ続けてきた子は、自分で「なぜそう弾くのか」を考えることができないので、いつまでも先生が「ここはこう弾くの!」と言ってくれるのを待つようになります。これはとっても不幸です・・・
表現方法の猿真似は、素人の耳では判断できないので、こっちの方が放置されやすいのでは・・・と個人的には思っていますが、長くなるのでこの話はまた別の日に!