下松市のピアノ教室「ミュージックハウス・カンタービレ」の植木玲子です。

他の子と同じ年齢で、同じ時期にピアノを始めたのに、うちの子なんだか、なかなか上手くならない・・・
というお悩みをよく耳にします。

ピアノを弾ける、というのは色々な力を統合していく作業なので、例えば、

リズム感が抜群でも、まだ音程を読むのが遅い、とか

楽譜はスラスラ読めるけど、まだ目で鍵盤を認識する能力が未発達、とか

演奏するイメージはバッチリできているけど、まだ指の力がない、

などなど、1つのことが抜群に出来る子でも、他のどこかが未発達で、ピアノを上手く弾けない、ということがよくあります(^^)

上手くいかない時、その理由は100人いれば100通りあるので、それを見極めて、未発達な部分を刺激していきます。

さて、実はこういう、俗に言う「なかなか上手くならない子」というのは、実はすごい将来性を秘めている、と私は思っています。

ピアノや音楽が大好きなのに、なかなか上手にならない子というのは、「なんで私はできないんだろう?」と悩んで、色々な方法を試して(回り道もして)、1つ1つ階段を登っていくように上達していくので、一度出来るようになったことは忘れません。

要領のいい子は、パパッと上手にこなして、なぜ出来るようになったのか自覚もなく、なんとなーく弾けてしまうのに対して、なかなか上手にならない子の身に付き方は本物だな〜、と感じることがよくあります。

同じようなことを、ロシア語の翻訳家で小説家でもあった米原万里さんが話しておられる対談を偶然見つけたので、リンクを貼っておきます(^^)
http://www.1101.com/webshinsho/01/yonehara/10.html

面白い対談ですので、ぜひお読みください(^0^)

今日もお読みいただき、ありがとうございました! 
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