下松市のピアノ教室「ミュージックハウス・カンタービレ」の植木玲子です。

「楽器を買おうと思うんですが、うちの子、上手くなるでしょうか?
上手くならないならもったいないな、と思って・・・」

この問い、本当にたくさんの保護者の方からいただきます(^^)
つい最近も尋ねられました!

上手い、というのがどれくらい「上手い」か、というのは人によって様々なので、一言では答えられないのですが・・・

一般的に、学校などでみんなの前でピアノを弾いて「〜〜ちゃん、ピアノすっごく上手いね〜!」と褒められるレベルまでは、誰でも到達できます。

ただし、本人がピアノを「好き」な場合です(^^)

「好きこそものの上手なれ」です。
「好き」という気持ちがあれば、どこまででも上手くなれます。

ですから、子どもを「上手く」させたいと思われるなら、そのこと(うちの教室ではピアノですが)を「好き」でい続けられるように手助けしてあげることが近道です。

そのためには、

ピアノの音(できれば生演奏)をたくさん聴かせたり、

ピアノに興味が出てきたら、楽器を用意してあげたり、

練習を頑張れるように応援したり(叱るのは逆効果)、

演奏の場をたくさん用意してあげたり、

あの手この手で「好き」という気持ちを育てると良いと思います(^^)

もう本当に、上手くなるにはこれに尽きます!



料理の嫌いな料理研究家とか、子どもを嫌いな保育士さんとか、お花を嫌いなお花屋さんとか、ゲームを嫌いなゲーマー(っていうんですかね?ゲームのプロの人のこと・・・笑)とか、いませんよね。

みんな、好きで好きで、いつも寝食を忘れてやっていたらいつの間にか職業になるくらい上手になっているんですよね〜

もちろん、上手くなるまでには辛い練習を乗り越えたり、たくさん勉強したりしないといけないんですが、好きという気持ちがあれば、はたから見て辛そうに見えることも、本人は辛いと感じません。

ピアノも、「練習しないと上手くならないよ!だから練習しなさい!」という言葉は全く意味がなく、本人は、そこまで上手くなりたくないから練習しないのです。
上手くなりたいと思ったら、ピアノを好きだと思ったら、ピアノの練習を楽しいと思ったら、自分で練習します(^^)

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私は童話「北風と太陽」が大好きなんですが、

「練習しなさい!」「練習しないならピアノやめさせるよ!」などの言葉は北風で、これをいくら言っても旅人はマントを脱ぎはしない(ピアノを弾くようにはならない)のです。

「上手になったね!」「もっと聴きたいな!」「頑張ってね!」「応援しているよ!」などの言葉や、ピアノに興味を持たせるためのあれこれ(コンサートに連れていく、演奏の機会を作る、楽器を用意する)が太陽のようなもので、旅人は自分からコートを脱ぎます(^^)

さて、改めて冒頭の「楽器を買おうと思うんですが、うちの子、上手くなるでしょうか?」という問いへのお答えなのですが、上手くなるかどうかは、周囲(特に保護者の方)の関わり方にかかっています(^0^)

レッスンのない日だったので、いつも思っていることをダラダラと書いてみました。
みなさまにとって、何かの参考になれば嬉しいです(^^)

今日もお読みいただき、ありがとうございました!